毎年10月は「木材利用促進月間」です(10月8日は「十と八」で「木」の日となっています)。
令和3年6月に成立・公布された「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律の一部を改正する法律」(令和3年10月1日施行)において、国民の間に広く木材の利用についての関心と理解を深めるために定められました。
今回は「木材利用促進月間」に関しての説明と、どういった取り組みが行われているのかをご紹介していきます。
目次 ・木材利用促進月間とは? ・国産材の利用を勧める背景 ・ウッド・チェンジについて ・ウッドモールおすすめ国産木材3選
木材利用促進月間とは?
「木材利用促進月間」は、2005年から林野庁により行われていた「木づかい運動」が法定化されたものです。元々は「木づかい推進月間」と称されており、木材の利用を推進する集中的な活動が行われていました。
活動目的は日本の森林・林業の活性化、環境保全脱炭素社会の実現や森林の公益的な機能の発揮に貢献するためであり、特に国産木材を利用することを推進しています。
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国産材の利用を勧める背景
日本は世界でも有数の森林国で、国土の約3分の2が森林で覆われています。そのうちの約4割は「人工林」と呼ばれる森林で、人々が木を植えて育てたものです。この人工林は植えられてから50年以上が経過して伐採の適齢期を迎えていますが、木材の利用がまだ十分に進んでいないという問題があります。
「木材の利用が進まないことがどうして問題になるのか?」「森林伐採は悪いことではないのか?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、森林を守るために木材を利用するということはとても重要なのです。
適齢期を迎えた木の伐採が適切に行われないと、高齢の木々が支配的になり、二酸化炭素吸収量が低下してしまいます。また、間伐や伐採等が行われないと、木々の間に十分な日光が差し込まず、下草が生えないため、土壌が劣化し、土砂崩れのリスクが高まります。
本来、持続可能な森林を育てるためには<理想的なサイクル>があります。
それは以下4つの手順でサイクルを回すことです。
①植林 → ②育成(間伐などの手入れ) → ③伐採 → ④木材の利用
この理想的なサイクルを維持することが、健全な森林を保つことに繋がり、住みやすい環境と貴重な資源を持続的に確保すること、二酸化炭素吸収と災害防止の役割を果たすことが可能となります。
世界的に見ても木材の利用は推進されている傾向にあります。
その背景には、いくつかの要因が挙げられますが、主に下記の点が考えられます。
・二酸化炭素排出を削減する必要から、森林の育成が求められていること
・プラスチック製品の利用制限が進む中で、木材が環境にやさしい代替素材として注目されていること
木材は環境に対する負荷が少なく、リラックス効果などのメリットもある天然素材です。
木材の利用は持続可能な未来を築くために重要な取り組みとなっています。
ぜひこの機会に国産木材を利用してみませんか?
ウッド・チェンジについて
ウッド・チェンジとは、身の回りのものを木に変える、木を暮らしに取り入れる、建築物を木造・木質化するなど、木の利用を通じて持続可能な社会へチェンジする行動を指します。
引用元:ウッド・チェンジロゴマークの使用について:林野庁
日本では昔から木材が生活に密接に関わっており、木製の家具や玩具などに馴染みがありますが、近年ではプラスチック製品が一般化し、木材の利用が減少しています。
そこで、「木材利用促進月間」を通じて、再び木を生活に取り入れる機会を提供し、持続可能な選択肢としての木材利用を促しています。
木を取り入れることを勧めることで、木が本来持つ温もりや癒しを改めて実感していただくことと同時に、日本の森林を保護し、環境への貢献することを目指しています。
ウッド・チェンジを意識し、行動することは日本の林業を支え、健全な森林の育成に寄与します。
ウッドモールおすすめ国産木材3選
ウッドモールでも国産木材の販売をしております。
今回は当店でお求めいただける国産木材を3種をご紹介します。
※【参考価格】: 厚み 30 x 幅 300 x 長さ 300 (mm) 塗装加工なし/カットのみの場合のお値段です。
手に入れやすく、加工も容易なため国産木材。DIY初心者様におすすめな木材です!
耐久性や耐水性、抗菌、防虫効果も高く、アイデア次第で色々と作ることが可能!
硬くて丈夫な材質。テーブルやカウンター材など耐久性の求められる作品と相性○ 節あり希望の方はこちら
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当店ではサンプルをご用意しております。
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今回は「木材利用促進月間」と「ウッド・チェンジ」についてご紹介しました。
国産木材を利用することは、持続可能な未来への一歩です。
私たちは、その一環として、今後も国産木材の魅力を伝えていきます。
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